いい年こいた男が少女漫画をレジに持っていくのはもはや一種のアドベンチャーであり、その数十メートルの距離にさえ数々の困難と心理的な試練が立ちふさがり、レジに立っているのがちっこい女の子であれば生まれてきたことを恥じ入り、オタクくさい男であればいらぬ被害妄想に悩まされ、ようやく会計を済ませて本屋の自動ドアをくぐった時の達成感といったら!